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2015年10月17日 (土)

龍門石窟他1

9月17日から24日にかけて、龍門石窟と河北の黄驊市博物館、廊坊博物館に行って来ました。

 龍門石窟では東山を中心に調査をおこない、擂鼓台中洞をはじめ、多くの窟の中に入れていただきました。とくに高平郡王洞では、壁面の小如来坐像を近くからを観察できたことは、幸せでした。色々ご手配いただいた、高先生に心から感謝いたします。右腕に臂釧をつけ、いわゆる成道印を結ぶこの小如来坐像は、同様のものが正壁に1体ありますが、前壁には3体あり、興味をそそられます。
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横から見た胸から腹部にかけての曲線がダイナミックで、しかも抑制がきいており、則天武后期の特徴をよく表していると思いました。
黄驊博物館では、残念ながら白玉像はすべて倉庫に入れられ、代わりに海洋動物展となっていました。マンボウの剥製がありました。陶磁器の陳列は、閉まっていたのですが、無理にお願いして、参観させていただきました。定窯に似た、別の名前の窯から出土した白磁が面白かったです。
  廊坊博物館では、太和仏と初唐時期の石灯を見ました。どちらも大きく、見応えがあります。後者は688年の作成で、ひとつひとつの仏龕脇に、寄進者の名前が刻まれていました。尊格としては、阿弥陀如来を1体確認できましたが、あとは、造像1躯などの表現が多かったようです。

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浮彫りながら、胸の筋肉がはっきりと表され、則天武后期直前に、このような像が、河北の地で造ら れたことは驚きでした。
見なくてはいけない像がまだ多くあるのに、知らない像がさらに多く存在するであろうと考えると、少し、気が遠くなります。ひとつひとつ、見ていかなくてはならないのでしょう。

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